古色蒼然

 何本か所有する、インチキレスポールの1本。

 この格好のギターは本当に魅力的に映る。造型に黄金率なんてのが使われてるのかも。写真の物は、30年程前の、グレコ社、一番安いEG-360(たった3万6000円で買えるエレキギターの略?)という、楽器。本家ギブソン:Gibson社のものは、ヴァイオリン族のクラフトマンシップにのっとった作り方で、木材も厳選されたものを使用しているが、これは、安く安く仕上げた事が、返って大きな鳴りを生んだ、という、一種、偶然の名器、のような事になっている。とにかくボディ内が、一部空洞になっていて、ギターそのものが、軽い。と言う事は、弦振動が、容易に楽器全体の振動に変換され、楽器そのものの鳴りが良い、のだ。