King Crimson '74

King crimson'74の演奏。今まで断片的に流出されてはいたが、この映像ヴォリュームで見られるのは初めてだった。そして数々の新機軸、メロトロンやヴァイオリンの持つ音色、バロックの進行とオーケストレーションから得られる叙情性の活用、ジョンとビルの神がかった集中、そして、もちろんフリップ の複合リズム、エレクトリックギターの、その後の音色を決定付け、なおかつ余人にそれ以上のコントロールを許さない、まったく独自の技術と演奏法。Larks' tangues in aspic 一枚でグループを離れた、ジェイミーミューアの存在感と内部触発を欠いた後の彼らに、残された影響とも受け取れる、一瞬間も緩慢な部分を持たない当時の彼らの演奏は、やはり永遠の物と思われる。