セミがそばで鳴けば、散歩の足を止め、その姿を探してしまう。幼い頃のアルバムに、羽を押えたとんぼを自慢げに掲げ、「とんぼ、取ったっ!」と、母に題された写真があった。姉には後々まで、「あれ、あたしが取ったんだよ。自分が取ったような顔して!」と、何度も泣かされ…
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