理由(わけ)

 いきなりの演歌曲名風表題!

 たくさんのスイッチ、つまみ類など、ひとつの楽器で多彩な音を出せる、はずのエレキギターと言う楽器に心を奪われた、と書いた。
 しかし、不器用な僕は、演奏の前にこそ、音量や音質の調整はするが、演奏中には、ノートを選ぶ事に夢中で、つまみで音を大きくしたり、音質を柔らかく、また、シャープにしたり、とすることは、ついぞ出来なかったように思う。
 良くも悪くも、大人数の観客の前で、大音量による演奏が、少人数で可能となった時代、音楽に電気を始めて持ち込んだ世紀、とも書いた。
 だけど、一本の楽器の音色の太さ、音質の多彩さってのは、スイッチや、トレモロアームや、音量・音質ノブで調整するようなもんじゃなかったのだ。Jimi HendrixやAdrian Belew,Jeff Beckは別。
 鉄弦の磁性を利用し、電磁石で、その振動を捉えて、増幅し、大音量をえると言う、大発見!がなされ、多くの、古典音楽教育と、縁のなかった奏者達にも音楽表現のチャンスは与えられた。エレクトリックギターリストの出現である!