こ、これか、モーニンググローリー・・・!

'70年代初めのYesの傑作、Yours is no disgrace と言う曲、冒頭の歌詞に、Yesterday a morning came, a smile upon your face. Caesar's palace, morning glory, silly human race ってのがあって、Morning glory ってのは、何だ…と、思い思いして…来た。

 作詞家として、特殊な部類に入ると思われる、Yesの牽引者、ヴォーカルのJon Anderson:ジョンアンダーソンが、歌詞に引っ張ってきた言葉は、大雑把な性格の僕なんかとっても付き合いきれない、観念的であったり、哲学的であったりする物だった…らしい、…と言うのは、良く判んないのだ。

 でも、楽曲は素晴らしい物ばかりだったので、いまだに口をついてでてくる物もあり、語感は気に入ってる、この曲の冒頭など、いつの間にか、鼻歌に出るほどに馴染んだ物だった。

 四半世紀も見続ける、TBS「世界ふしぎ発見!」。不景気なせいか、最近、ふしぎハンターのお嬢さん達が出かけていく場所が、アジア、オセアニア、日本国内なんてのも多いのは気のせいではあろう。

 昨晩は、オーストラリアの一部に一年の二月ほどの間の何日か、条件を満たした夜明けに現れる、千キロになんなんとする、帯状の入道雲のような物を紹介していた。その自然現象の名前がMorning Glory:モーニンググローリー…なんだってさ〜!。

 何故、そんな雲が現れるのか、でんじろうさんが、スタジオに液体窒素なども持ち込んで、雲を発生させる実験など行いつつ、再三、説明をしていたが、例によって、それは頭に入らず…、モーニンググローリー、モーニンググローリー…あれ、俺、この言葉を知ってるね。なんか、歌の歌詞で、歌った事さえあるような…という、半アルツハイマー状態に陥るのだった。そして、例によって、いいや、寝ちゃえ…という例のごとき選択。

 そして今朝、目覚めて、頭に流れていたのが、Yours is no disgrace ! 本体が寝てても働く脳、えらしっ!まあ、本体が起きてる間、仕事がスムーズに行かないのかも…だけど。

 その長い長い、孫悟空の金斗雲(字違うか?)状の物に、サーフィンよろしく「乗り」に、世界中からグライダー乗りが、集結して、その出現を待っているのである。上昇気流に乗っている間は、発動機が無くても、空に漂っている事ができるそうで、そのモーニンググローリーは、可視の判りやすい目標なのだと言う。

 なんて、気持ちの良さそうな!

 リポーターの女性は、上空で飛行士がオフにするエンジンに、少なからず動揺しながらも、無音で気流を捕らえ、その雲が消えるまでの、1〜2時間を、空に漂い続ける、その感覚に、陶然となり、感激のあまり、涙さえ流すのだった。

 高所、閉所に恐怖感をもつ僕も、死ぬまでに一度、これを味わってみたい。

 On a sailing ship to nowhere, leaving any place,
If the summer change to winter, yours is no,
Yours is no disgrace.