タイミング悪っ!・・・

 遅れ馳せもいい所、先日、旧知の出演女優と電話で、頂きもののお礼を述べた直後である昨夜、TVでオンエアされた「おくりびと」を、観た。着眼点、撮影など、とても興味深く楽しめ、来るべきわが身の葬儀のあり方までリアルに思いやった。「まだ、観てないんだ」という、友達甲斐無さ丸出しな言葉に「ちょこっとしか出てないのよ、それなのに授賞式までついてっちゃった・・・」と言う。作品を観てみれば、とても重要な、ほぼ、出っ放しの大役を、そのような奥床しい言葉にしてしまった彼女の人柄と来し方を思った。
 初期の怪獣映画から、長い間、観る気の起こる邦画は、とても少なく、劇場に足を運んで、本当に楽しんだと感じたのは、伊丹十三監督の「お葬式」だった。こちらは、おくりびとでも重要な役を演じた、山崎努さんの主演だった。父親を無くした主人公の、葬儀にまつわる出来事を、伊丹監督独特のユーモアと最高のセンス、美意識で見せられ、魅了された。そして、今回は納棺師の話。やはり、日本の儀式は、様式美もさる事ながら、つっこみどころ満載っ!って事かっ!