灯台、元暗し・・・かあ。


 Teisco:テスコという、古い('60年代?)国産メーカーの、EP-8?とか言う、小ぶりなエレキギター

 例によって、ネットオークションで、誰にも興味すら抱かれず、間違って入札した人が、、出品者に入札キャンセルを願い出るも、他に入札する人がいなければ、出品料の実費だけはご負担いただきたい、とやりとりされていた楽器である。

 オリジナルのピックアップに代えて、取り付けられていた物は、通常、大変高価な、米国ギブソン製、とのキャプションに気付いた者が居なかったのか、考えられないほど安価で落札してしまった。

 そのピックアップが欲しかったので、ネックの折れかかった、その楽器には、興味を惹かれなかったが、配達された実物を見て、そのクラシックギターほどの軽さに、先ず驚き、ためしにアンプに繋いで、音の具合を見てみようと出した音に、愕然とした。

 深く、太い音、前に出てくる音、輪郭のはっきりした音・・・等と言葉で表現するのも、実際のその楽器の音を表現するには、あまりに空しい。今まで、数十年の間、数十万、あるいは数百万・・・であろうか、費やされた金額と時間は、一体、なんだったのだろう、というほどに、優れた、好みの音であった。

 そして現在、もっともインスピレーションを得られる音質を持ち、手にとる頻度は一番高く、来年3月、4年に近く、間を空けてしまったAusiaの演奏を想定した稽古に、最大の信頼を寄せている楽器となってしまったのである。

 一度手にとると、中々アンプの電源を落とす事が出来ない・・・。


 たくよう・・・なんだったんだよ・・・。