カナダ大使館に勤務なさる、友人の奥さんに伺った話。同大使館員と伺った、ある家庭は、純然たる日本家屋。夏の事とは言え、彼女は素足で靴を履いていた。靴脱ぎから框に上がろうとする彼女を、外国人の同行者は、作法にかなっていないといさめた。それ以来、彼女は靴下を持ち歩くように。そして、昨今、彼らの食卓での作法は、我々、日本人が身につけているもの以上である事が多いという。箸を上手く使える、どころの騒ぎじゃ無いと言うのだ。外国人から東洋、我が国の事に、目を見開かされる事も少なくない。

 15年程前の、かっぱ橋の厨房器具、食器店街、最近じゃあ、外国観光客にとっても、面白いスポットとして、訪れる人も多く、今なら店員も英語での対応もOKだろうし,外国人たちも、驚くほど日本語、日本のものに通じてるから、こんな事も少ないだろうけど、可笑しかった事。

 立ち寄った店で、大柄の白人ご夫婦が、店員に、Are they セット?…セト?と、両手に持った、色違いの新幹線型お子様ランチ用?プレート2つを見せて訊ねた。 セト…セト?ああ、瀬戸モンかって聞いてんだよ。ああ、そう。瀬戸物…Yes,SETOMONO セトモノ!との店の応えに困窮するお客。 観光客の質問に察しがついたので、たまらず、Do you want them to be devided ? (一つだけ欲しいの?)と聞いた。Yes,I do ! 店の人に、彼がどうしたいのか説明すれば、一堂、大笑い。     set=瀬戸(もの)はよかった。