あんたもかあ・・・

 大きな爪あとを残した台風15.16号の被害で、首都圏でも大騒ぎであった、その最中、利用不可能となった、各地の交通の情報を、主要駅で途方に暮れる人たちの映像と供に伝える、テレビの報道番組。聡明で、美しく、大好きな安藤優子キャスターは、こう原稿を読んだ。

 山手線、井の頭線、ゼンセンで、不通…。   大いに不服なのである。

 前線じゃないんだ。全線!  説明し難いなあ。

 阪神タイガース、ってのがあるよね。これを、タイガース抜きで発音した場合、どうよ? そう。阪神。これが、全線の発音だな。 で、タイガースを繋げた場合、阪神タイガース阪神部分が、前線を表す時の発音ではない?

 あの、安藤アナ、までが、こんな初歩的な発音の分類が出来ないのだろうか。 そう思って、NHKにチャンネルを代えれば、ここでも、前線不通…。  もう、俺の方が間違ってる感じなんだろうなあ、きっと。

力を貸していただきたい。

 '90年代、AUSIAというグループで演奏して、その成果たる、ライブ録音音源が、CD-Rにして7枚ほどある。それを発表したいという気持ちは、兼ねてから強くあったのだが、果たせなかった。

 盟友、一噌 幸弘が、その音源から、5曲、6テイクを選び出し、昨夜、僕の手元に届けてくれた。 これは、凄い物だった。

 一噌君 自身、「これを世の中に出したい」と、普段に無いような(?)真剣な眼差しで、問いかける。

 音楽が、表現や、創作が、我々が幼かった頃ほどに、人々のよすがになっていた時代とは、変ってしまった、と思う。そして、僕達2人には、それを、どのような形で発表、発売すれば、世界の、より多くの人に届くのか、判らない。手元に世界を、驚愕させうる録音がある。しかし、それをどうしたらいいのか、判らないでいる。

必見!?玉ちゃんの…

 土曜の朝11:00〜MXTV、5時に夢中サタデー! http://www.mxtv.co.jp/goji/sat/ と言う番組!土曜のお昼前に放映されるワイドショーなのだが、局アナのMCはそっちのけで、浅草キッド玉袋筋太郎−この芸名も如何な物か・・・と、ルックスからして、大変に怪しい、ラッパー?宇多丸と言う男、2人が、強引に進行していく、カナリキテル、奴である。番組途中から見たのだが、以前、薬物使用、海外逃亡?、で話題になった、ストリッパーが、AVで復帰、という、話題を、延々と扱い、そのテーマは、復帰そのものよりも、出版元の、AV企画会社の選択を、彼女が誤まった、という一点に尽きるのだった。〇〇企画の、何とかシリーズで復帰して欲しかった…、いや、それよりも…、放送事故かと、耳を疑うような会話が展開され、その後は、男性が、もっともエネルギーを、消費する、体位ランキング(!) フリップさえ用意されている、その上位にランクされたのは、対面騎乗位(どんなの?…)というの。前述、若手イケメン局アナは、頼まれもしないのに、ガールフレンドにブーツを、誕生祝として、送ったらしく、その事実が、本番中に…いや、オンエア中にとしようか…、発覚するや、スタジオ中の、女性たちの表情は曇り、怪訝な顔と、叫び声が上がり、すかさず、競馬ジョッキーの秘め事と、重ねて、イジラレル。放送そのものが中止、あるいは内容変更になる前に、受信できる人にお薦めしたい、伝説の名番組、目前の一作!である。  …のか、どうなんだか…

バルセロナに行った、小4の子の活躍を生きて見ていたいなあ

 世界陸上の放送から目が離せない。

 ウサインボルトのフライング失格は、全く残念で、かわいそうだったが、室伏の優勝は、見事の一言。アテネ?での優勝者ドーピングによる失格で、後日、繰り上げ優勝となったときより、一層嬉しかった。

 各国の女子スプリンターの、可愛らしさ!レース直前、一人一人にカメラが向けば、満面の笑み。キスを投げる。手でハートを作る。胸の国旗を示し、「私の国よ。誇りを持ってここに来たの」と。棒高跳び、幅跳びのお嬢さんたちも、本当に綺麗なこが多い。

 両足義足のトラック選手の強さには驚いた。言葉に尽くせない、努力の末の事である事は、明白だが、かなわなかった、健常者の選手達が、義足が競技に有利であると、文句をつけた、と言う話には、耳を疑った。

 デジタル映像のせいか、キャスターの中井美穂さん綺麗になったような…。

地デジ化、余禄

 マギースミスと言う女優をご存知だろうか。地デジ化で、おまけのように付いて来た、放送大学Tokyo MX、テレビさいたま、TVKなどの、受信可能となった電波で、独自の放送形態を楽しむ事が、できるようになった、我が家の受像機。

 いつぞや、見逃していた、「眺めのいい部屋」 A room with a view http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BA%E3%82%81%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%84%E9%83%A8%E5%B1%8B と言う、劇場用映画 を、今日、たまたま見ることが出来た。

 そこに、主人公のシャーロットという若い娘の、後見人として出てくる女性が、マギースミス。この人は英国では、よほど、人気女優らしく、僕が英国映画を観ると、偶然であろうけれど、相当な頻度で出演している。百年程前の時代設定で作品が作られる場合、その端正だが、幾分禁欲的に見える顔つき、その当時の中流から、上流階級の英国女性のたたずまい、仕草が、とても似つかわしいようで、少し、イーデスハンソン似の面差しは、近年、ハリーポッターシリーズで、マクゴナガル先生として、世界中に知られていった、のだと思う。

 「ラヴェンダーの咲く庭で」 http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/lavender/  と言う作品では、静かな田舎住まいの姉妹が、遭難し、浜に打ち上げられた、異国のヴァイオリニストの青年を、助け、世話をするようになってから、今まで、封じ込めていた、自らの性の部分に、姉妹が目覚める、という設定であったが、禁欲的な彼女のムードが、却って、非常になまめかしい物と映った。



 ごはんを、たくさん食べよう、と言う、子供用キャンペーンなのか、大手TV局では、目にすることも無い、ごはん怪獣、ぱっぷ(なんのこっちゃ…)の短いCM?やら、何度目の再放送なのか、見当もつかない「天才バカボン」などに、高校三年生の娘は夢中である。

神のいる場所

 テレビの画像が、鮮明、美しくなり、自然の景観を伝える番組を見る機会が、より楽しみになった(じじい!)。

 昨夜は、布施明の歌にもあった、摩周湖の霧を追って、見た事もないような、不思議で綺麗な映像が見られた。

 夜明け前、太平洋で発生した霧が、低地を伝い、まるで、逆流する川のように、500kmの距離を進み、山間部に達し、大量に溜まった霧が、山に囲まれ、噴火口のようになっている摩周湖の側面に充満し、許容量を超えると、山の斜面を伝い登り、頂き付近に、到達すれば、濃厚な霧の群れとなって、逆の斜面を、まるで滝のように、滑り落ち、湖面を満たす。

 それを滝霧というんだって。

 それを撮影すべく、毎日、山を分け入って、カメラを構える人たちもいる。十年以上、毎日そこに通い、その間撮影に成功した、ほんの数葉の写真を、紹介した人が、驚きと感動に、震えたように興奮し、撮影も放り投げ、「…!すごい。こんなの見た事が無い」、と言うほどの滝霧が、2ヶ月ほどのNHKの取材中に発生した。

 テレビカメラが、滝霧そのものの映像を収める事すら、初めてなのだという。自然の状態が変化したこともあるだろうが、何と言う偶然。



 我が家では受信できる、テレビ埼玉に、県内の公園を、一切のコメントなしに、音楽と、天気予報の文字情報だけで見せる番組がある。これも綺麗!

気付いていなかった

 明日の正午、アナログ放送が終わって、このテレビが見られなくなり〜、というところで、我がベッドサイドのアナログテレヴィジョンは、その役目を終えた。

 月曜早朝、なでしこたちが、世界一を決めたゲームをはじめた頃、父の姉である伯母が亡くなった事で、伯母が使っていたテレビが不要となって、僕が譲り受けた。その他に、大病を得た僕を気遣って、毎年、呉れていたお年玉。職にありついてからは、頂きに上がる事も憚られたので、貯めていて下さった五年分。今年の分は、袋に自分で書いてくれていた名前の文字も、間違っていた。

 家内も働き、何とか、生活していけるほどの収入はあるのだから、地デジ化は、不可能、という訳ではなかったが、選択肢の無いのが嫌だ…。というのが、間際までアナログ放送から切り替えずにいた世間への言い訳であった。

 そして今、ホテルのロビーや、空港で目にしていた、鮮明極まりない画像を、獲得するにいたり、自分でも気付いていなかった感情に気付いたのだ。

 分不相応。

 のんびりとした旅行、贅沢な食事、散財。どれも、世間の規模とは、比べるべくも無いほどの物ではあるが、収入に繋がらない自分の音楽、病気の為に、家族、親戚に与えた経済的な負担、天職とは、とうてい思えない、近所で得た職場の工場で、自分の演ずる、偽りの懸命さ。

 説明しずらいのだが、この画像は、そんな自分の日常には、鮮明に過ぎ、不釣合い、分不相応と、感じられるのである。