神のいる場所

 テレビの画像が、鮮明、美しくなり、自然の景観を伝える番組を見る機会が、より楽しみになった(じじい!)。

 昨夜は、布施明の歌にもあった、摩周湖の霧を追って、見た事もないような、不思議で綺麗な映像が見られた。

 夜明け前、太平洋で発生した霧が、低地を伝い、まるで、逆流する川のように、500kmの距離を進み、山間部に達し、大量に溜まった霧が、山に囲まれ、噴火口のようになっている摩周湖の側面に充満し、許容量を超えると、山の斜面を伝い登り、頂き付近に、到達すれば、濃厚な霧の群れとなって、逆の斜面を、まるで滝のように、滑り落ち、湖面を満たす。

 それを滝霧というんだって。

 それを撮影すべく、毎日、山を分け入って、カメラを構える人たちもいる。十年以上、毎日そこに通い、その間撮影に成功した、ほんの数葉の写真を、紹介した人が、驚きと感動に、震えたように興奮し、撮影も放り投げ、「…!すごい。こんなの見た事が無い」、と言うほどの滝霧が、2ヶ月ほどのNHKの取材中に発生した。

 テレビカメラが、滝霧そのものの映像を収める事すら、初めてなのだという。自然の状態が変化したこともあるだろうが、何と言う偶然。



 我が家では受信できる、テレビ埼玉に、県内の公園を、一切のコメントなしに、音楽と、天気予報の文字情報だけで見せる番組がある。これも綺麗!